12・17「vs X.(バーサスエックス)」観どころ感どころ

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何と言っても注目は井口時次郎vs風李一成の対決だ。風李は演劇だけでなく朗読やバンド活動など幅広く活躍するまさに金沢演劇界のレジェンドである。とにかくサービス精神旺盛な風李がプロゲキ!の舞台でどのような姿を見せてくれるのか、「KAZARI十番勝負!」からのオールドファンとしては、純粋に楽しみである。一方、井口としてもここで風李とどのような戦いを見せられるかが今後のプロゲキ!を占う試金石となるだろう。万が一惨敗などということがあれば、次回以降の戦略も大きな変更を余儀なくされる。「負けられない戦い」であることは言うまでもない。

 勝敗の予想は非常に難しいところであるが、豊富な経験と高い技術を持った風李に対して、井口はこれまでプロゲキ!で見せてきた熱量で臨むほかないだろう。どちらにせよ、演劇の醍醐味である「LIVE感」をふんだんに堪能できる対決となることは間違いない。今回「月刊プロゲキ!」の表紙のキャッチコピーとなった「200%勝てる」、これは今回筆者が2人と少しだけ話をしたなかで飛び出した発言である。どちらが発言したものか、それは12・17の結果を見ればおのずから明らかとなる。

 続いて注目したいのは姫川あゆり&神保柊太(金沢学院大学演劇部)のタッグ「姫川組」である。ここまでFuture Stage、10月興行と一人舞台を行ってきた彼女が、今回は二人芝居に挑むこととなった。パートナーは6月興行で演劇ユニット浪漫好の「ジンセイホケン」に出演した神保柊太である。魅力ある声と軽妙なテンポを特徴とする神保が姫川とどのような化学反応を起こすのか。また、今回の作品ではドリームチョップの長山裕紀が演出を務める。姫川の新たな一面を引き出すことができるか。注目したい。

最後に演劇ユニット浪漫好であるが、耳寄りな情報が飛び込んできた。これまで6月、10月と笑いを中心としたフレッシュな上演を見せてくれていたが、今回はシリアスな作品に挑戦するとのこと。タイトルは「小さな嘘からコツコツと」。こちらも目が離せない。

 (継木承一郎)

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