かはづ亭みなみが出演するプロゲキ!8・24「怪談」のご予約はこちら!(2024/8/4)
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【特集】かはづ亭みなみロングインタビュー
「私、女優落語家です。」
本インタビューは、7月27日にDOUBLE金沢にて行いました。聞き手は権守あずみです。
権守 今日はよろしくお願いします。写真でもお綺麗ですけど、実際にお会いすると本当にかわいいですね!
みなみ こちらこそよろしくお願いします。綺麗、かわいい大歓迎なんで、遠慮なくどんどん来てください。ふふふ。
権守 (なかなか手ごわいな・・・)えっと、プロフィールに「女優落語家」とありますが、みなみさんは「女優」なんですか「落語家」なんですか?
みなみ いい質問ですね!実は私、もともと舞台女優になりたくて石川県から上京したんです。それで、新宿梁山泊というアングラの劇団に入って女優活動をしながら女優としてのスキルアップのために伝統芸能の勉強をいろいろしたんです。殺陣や日舞を習ったり、歌舞伎や能を観にいったり。そんな中で落語に出会ったんです。
権守 そこで落語っていうのがなかなか渋い選択ですよね。私、素人なので、落語の魅力を簡単に教えてもらうことってできますか?
みなみ そうですね・・・落語は何といっても一人で何役も演じるのが特徴ですよね。音響や照明、舞台装置などに頼らず、身体ひとつで世界を表現するという点で究極のエンターテインメントと言えるんじゃないかなって思ってます。
権守 なるほど。
みなみ 古典落語は、江戸時代から「この噺おもしろくね?」的に語り伝えられてきたお話なんです。それから長い年月の中で磨かれ、洗練されたものだけが今に残ってるわけですから、面白いに決まってるんですよ!そこに演者たちがさまざまにアレンジを加えてオリジナリティのある令和の噺に仕上げていくんです。だからこの演目知ってる~と思っても、演者が違えばまた違った味わいが楽しめます。長く楽しみ、さまざまな味わいがある、まさにするめのような楽しさが・・・
権守 あ、あの、わかりました。
みなみ え、落語の魅力まだまだ話し足りないんですけど。
権守 すいません。紙面にも限りがあるので、話を戻させていただいて、「女優落語家」の件なんですが・・・
みなみ あ、そうでしたね。女優として芸を磨くために古典芸能の世界に触れ、そこでいまの師匠に出会って30歳を機に落語家としての活動をスタートしたんです。通常、女性の落語家のことは「女流落語家」と呼ぶんですけど、私は女優としての活動もまだ続けておりますので「女優落語家」と名乗っています。
権守 つまり、「女優」でもあり、「落語家」でもあるということなんですね!なんだかプロゲキ!にぴったりの感じじゃないですか?
みなみ 私、将来の野望があって。それは自分のふるさとである金沢に寄席を作ることなんです。150人くらいの小屋で、昼は寄席で夜は演劇や映画上映もできる、寄席っていうより演芸場かな。いろんな演者が短い時間で次々と自分の芸を披露して、誰でも気軽にふらっと入って楽しめる場所。確かにこれって今回参加させていただくプロゲキ! にそっくりかもしれません。
権守 それじゃ今回は「みなみの野望」の第一幕ですね。
みなみ そうですね。まだまだ道は遠いけど。
権守 今回、プロゲキ!に参加されることになったきっかけは何ですか?
みなみ 昨年(2022年)、井口さんに愛知県一宮での落語会を企画して頂き、そのときに金沢で怪談の会もやらないかとお誘い頂いたのですが、既に怪談企画がナイトミュージアム(※公益財団法人金沢芸術創造財団が主催する企画。金沢市内の公共施設をはじめ様々な場所でアートイベントを行う)で決まっていたのでご一緒できず。また今年もお誘い頂けてとても光栄です。落語には怪談噺と呼ばれるものがありまして、夏しかかけられないので今年はプロゲキ!「怪談」に全力で挑みたいと思います。
権守 「怪談噺」・・・どんな内容なんですか?
みなみ 演目は「死神(しにがみ)」をやらせていただきます。落語ファンなら誰もが知っている大ネタではあるんですが、「死神」は落語の中で唯一、サゲを演者に任されているんです。ですから、今までにこのネタをきいたことがある方でもしっかり楽しめると思いますよ。
権守 あの、不勉強なものであらすじなどおしえていただけるとうれしいんですけど。
みなみ 有名な演目ですから、ネットで検索してもらえばいろいろ出てきますよ。あらかじめ予習してから観ていただいても楽しいですし、もちろん、予備知識なしでも内容はわかりますから安心してくださいね。
権守 わかりました!それじゃ、あえて予習なしで観させてもらいますね!
みなみ え、ええ・・・(大丈夫かコイツ)。
権守 それから、今回はチラシにも「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番怖いか決めたらいいんや!」とあるように、観客投票で4人に勝敗をつけることになりましたが、意気込みをお願いします。
みなみ みなさんそれぞれ素晴らしい作品を創ってこられると思います。私も演劇や朗読と違う、落語という独特のスタイルではありますが、女優落語家と名乗っている以上お芝居にも負けるわけには参りません。井口さんには高校時代からお世話になっていますし、今回もプロゲキ!にお誘いいただいて本当に感謝しています。ですから、感謝の心を込めて、思いっきりコテンパンにしてさしあげようと思っております。
権守 コテンパンですか。すごいですね。
みなみ ふふふ。私、8・27を本当に楽しみにしてるんですよ。東京では、演劇ファンという方が一定数いらっしゃって映画やお祭りを楽しむように演劇を楽しみます。金沢でも演劇に触れた事がない人にももっと触れてもらって、ライブの魅力を感じて頂ければ幸いです。だからプロゲキ!のことは応援しています。コテンパンにしちゃいますけど。
権守 今日はありがとうございました。最後に、プロゲキ!の舞台以外ではどこに行けばみなみさんに会えますか?
みなみ ひがし茶屋街の「カフェくろねこ」に良く出没します。そちらでもみなさんにお会いできると嬉しいです。
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