西本浩明ロングインタビュー(2026)

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※以下、文字情報です。

本インタビューは、8月某日に金沢市民芸術村にて行いました。聞き手は権守あずみです。

権守 本日は、プロゲキ!8・22/23『怪談 ~ごちゃごちゃ言わんと誰が一番怖いか決めたらいいんや~ 』にご出演される、演芸列車「東西本線」の西本浩明さんにお越しいただきました。よろしくお願いします!

西本 よろしくお願いします。

権守       西本さんといえば、金沢の演劇界では知らない人はいない実力派ベテラン俳優と聞いております!

西本 嬉しいお言葉ありがとうございます!僕の芝居観てくれたんですね?

権守 え、ああ、あの……4月の『女子プロゲキ』に乱入したのは観たんですけど。それから6月の『プロゲキ落語!』の時に、同じ「東西本線」の東川さんから「西本は俺の10倍強い」って聞きましてですね……。

西本 それは言い過ぎだよ~。東川だってプロゲキ落語で勝つくらいのベテラン俳優ですから。せいぜい2~3倍です。

権守 …………。

西本 …………。

権守 そろそろ本編に入って大丈夫ですかね?

西本 そうしましょう。

権守 ……まずですね、私の「あずみノート」によると、西本さんはそもそも演劇を始めたきっかけが面白いそうですね。なんと「電話帳」で劇団を探したとか?

西本 うん、そう。大学時代に演劇を始めようと思い立ったんですけど、当時はまだ電話帳(今はなきタウンページ)に「劇団」っていう項目があって。ア行から順に載ってたんです。

権守 ええっ、今の時代じゃ考えられないアナログな探し方!(笑)

西本 で、一番上に載ってた「アンゲルス」に電話してみたけどつながらず。次に載っていた「110SHOW(いっとうしょう)」に掛けたらつながったんで。そこから稽古見学に行って、入団してって流れですね。

権守 劇団110SHOWと言えば、たしか井口さんも在籍してたんですよね。当時同じ劇団で共演とかもされたんですか?

西本 いや、共演はなくてね。僕が入った当時、井口さんは劇団にいることはいたんだけど……ほとんど話したこともないんじゃないかなあ。その辺は彼に聞いてよ。ちょっとおもしろいから。

権守 そうなんですか?じゃあ今度聞いてみようっと。それより、もし最初に「アンゲルス」に電話がつながってたら今の西本さんはいなかったかもしれないんですね。

西本 そういうことです。ついでに言えば「110SHOW」もダメだったら、次は「KAZARI@Drive」だったかもしれません(笑)。

権守 その後、さらなる高みを目指して上京されたんですよね。

西本 「もっと演劇を突き詰めたい」という一心で、大学卒業後に何のあてもなく勢いだけで東京へ飛び出しました。そこで演出家の磯貝靖洋さんの下で学ぶ機会に恵まれ、客演や芸能事務所への所属、自分の劇団を旗揚げしての上演など、10年間とにかく走り抜けました。

権守 まさに演劇漬けの10年間ですね。そんな西本さんが、なぜまた地元に戻ってこられたんですか?

西本 いくつかの理由はありますが、ちょうど10年という節目もあり、「地元に帰るか……」という気持ちになったんです。今こうして金沢の舞台に立っているのも、不思議な縁を感じますね。

権守 さて、ここからは「プロゲキ!」の話を。まずは今回の『怪談』にかける意気込みなどお聞かせいただけますか?

西本 6月に行われた「プロゲキ落語!」では、うちの東川が勝ちました。だから、今回の「怪談」で東西本線の2連勝とし、完全に「ミスタープロゲキ」こと井口時次郎の息の根を止めにかかります。

権守 おお、息の根を止める!いいですねえ(笑) 西本さんから見た「俳優・井口時次郎」の印象はどうですか?

西本 もちろん、プロゲキも含めキャリアは十分で、いわゆる「熟練の俳優」であることは間違いありません。実力は誰もが認める存在でしょう。……ただし!

権守 ただし?(ゴクリ)

西本 上手い俳優が、必ずしも舞台で面白いかと言われると、そうとも言い切れないのが演劇の醍醐味ですから。僕から見ると、井口さんはちょいちょい「詰めの甘い部分」があったりするので、そこを突いていこうかなと(笑)。

権守 わかります!あの人、熱意はすごいんですけど、たまに空回りしてたり、単純に声がデカすぎて暑苦しかったりしますもんね(笑)。

西本 正直、井口さんが勝って喜んでいる顔を見たくないんです。何としても阻止したいですね。

権守 今回の怪談バトルは、他にも強烈なメンツが揃っています。本職の怪談師である山口綾子さんや、存在感抜群の笠谷んさん……。

西本 山口さんは「王道」です。純粋に怖い怪談を語る技術では、全然敵わない。言葉通りの「怪談」基準で投票されたら、彼女がド本命でしょう。

権守 なるほど。やはりマークしているのは山口さんですか?

西本 いや、もちろん井口さんに対しても油断はしてないです。ただね、井口さんとは付き合いも長いのでだいたいこういうやり口で来るんじゃないかっていう予想はできるかな。

権守 笠谷んさんはどうですか?

西本 怖いね、怖いよ。彼のパフォーマンスは拝見していますが、「存在力」が激ツヨなんですよ。今回に関してどういう作品かはわからないですが、僕のやろうとしてる方向性と近いものを持ってくるんじゃないかという気がしていて。でもね、彼が存在力で来るなら僕は構成力で勝負を挑みたい。

権守 「存在力」の笠谷んさん vs 「構成力」の西本さん……これは見ものですね!それでは最後に、読者のみなさんに ちなみに、西本さんが今回披露されるのは「怪談語り」ではないんですよね?

西本 はい。世の中に「怖い話」はたくさんありますが、「怖い演劇」って意外と少ないんです。怪談語りではない、このテーマだからこそやってみたかった「怖い演劇」を、今回はお見せしたいと思っています。

【インタビュー後コメント】

いや〜、西本さん、見た目はマイルドな方なんですが、お話を聞けば聞くほど「本物のプロ」の凄みを感じました。

 存在力バツグンの笠谷んさんに対して、計算し尽くされた構成力で勝負を挑むという戦略家な一面に、ゾクゾクしちゃいました。しかも、ただの「怪談語り」ではなく、演劇人としてのプライドをかけた「怖い演劇」を見せてくれるとのこと。舞台を知り尽くした西本さんだからこそ観せることができる「恐怖」がどんなものなのか、今から楽しみでなりません!

皆さん、8月22日・23日は、西本さんが緻密な構成で仕掛ける「恐怖の罠」に、ぜひハマりに来てください。そして、井口さんの息の根が本当に止まっちゃうのか(笑)、その決定的瞬間を一緒に見届けましょう!

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