観どころ感どころ(「2026女子プロゲキ!」)

昨年に続き、春のプロゲキは「女子プロゲキ!」となった。

金沢の若手女優、富山からの刺客、実力派朗読家といずれ劣らぬ魅力的なオーダーだ。

広富愛奈は2月に行われた演芸列車「東西本線」で初めて観たのだが、若い頃は翻訳家をしていたという老人の役を演じていた。イチ観客として見た感想ではあるが、非常にクレバーな俳優だなという印象を持った。今回は初のひとり芝居とのこと。若者の挑戦を刮目して観たい。

宇宙ボウズ(野崎志野/岩田基世)は富山県で活動する劇団とのことで、残念ながら私はまだ観ていない。しかし、30年近く地方で演劇を続けていくにはそれこそ紆余曲折いろんなことを乗り越えて来ているに違いない。どんな舞台となるのか興味は尽きない。

玉井琴望は昨年、今年と劇団新人類人猿の舞台に出演しているのを観ているが、新人類人猿の身体性を重視した作品においてしっかりと存在感を示していた。チラシによると大阪府出身で23年に石川県に移住とのことだが、金沢の演劇に新たな風を吹かせてくれる存在と期待している。今回プロゲキ初参戦でタイトル獲得となるか。要注目である。

そして大本命はやはり戸丸彰子だ。昨年8月のプロゲキ「怪談」で初参加。江戸川乱歩「人でなしの恋」で観客を魅了した。怪談王の座こそ井口に譲ったものの、今回こそはと虎視眈々とタイトルを狙っているに違いない。これまでにもさまざまな作品の朗読を手掛けてきた戸丸。今回の女子プロゲキにはどんな作品を持ってくるのか。Queen of PROGEKI 勝者にはチャンピオンベルトではなくティアラが贈られる。個人的な感想で申し訳ないが、ティアラが一番似合うのは彼女かもしれない。

最後に、プロゲキ代表の井口氏から耳寄り情報をゲットした。

今回、玉井琴望の作品は東西本線の西本浩明氏が演出を行い、広富愛奈は井口が作・演出を手掛けるという。金沢若手俳優2人がお互いのバトルに加えて井口西本の代理戦争といった趣を加え、宇宙ボウズ、戸丸のベテラン勢にどこまで食い込めるか。

さあ、プロゲキ新時代へ。

(継木承一郎)

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