6・27プロゲキ落語は東川が勝利!

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以下、文字情報です。

 一日の長。と言ってしまえばそこまでなのかもしれないが。「プロゲキ落語!」で落語に初挑戦した井口は、演芸列車「東西本線」の東川清文に3回公演のうち11時回14時回は敗北、17時回のみドローといういわば惨敗に終わった。やはり落語に関しては経験値の高い東川に軍配が上がった。

 東川は今回、「加賀の千代」「死神」「芝濱」と3回の公演すべて演目を変えて臨んだ。特に14時回の「死神」ではふんだんに客席を沸かせていた。

 落語とは人間の業の肯定だと言ったのは立川談志だが、東川の落語には弱い者、愚かな者への愛がある。マクラの部分でも観客の懐にすっと入り込むところは彼の持ち味、いわゆる「人(ニン)」によるものが大きいと感じた。

 一方の井口の演目は「肝つぶし」。恋煩いにかかった男とその兄貴分の会話の中に、恋の相手のお嬢さんや悪役となる番頭が登場し、プロゲキでこれまで多くの一人芝居を演じてきた井口の良さが生かせるような内容だったと思う。しかし、ここが落語と一人芝居の違いなのだが、井口が役を演じれば演じる程、そもそも誰がしゃべっているのかという主体があいまいになってしまう。時々はさまれる兄貴分のツッコミが、演劇空間を壊してしまうのだ。これでは「落語」にはならない。

 しかし17時回で井口は大胆なシフトチェンジを行った。「演じる」部分を大幅に抑え、「面白い話を私が語る」という形に変えてきたのだ。これには驚いた。まったくと言っていいほど違う作品になっていたからだ。

 結果が出た後、井口は東川に「あと2年よこせ。もう一回やろう」と呼びかけた。その時思わず期待してしまった自分がいた。(継木承一郎)

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